主婦起業で人気の結婚相談所!実際に起業した主婦がこっそり教える開業のポイント!
結婚相談所の開業に資格は必要なの?法人化しなくても開業できる?
最初に言っちゃいますね。資格は一切必要ありません。
おじいちゃんおばあちゃん、既婚者でも独身者でも誰でもできます。
そして副業としてできるところも魅力の一つ。
これから結婚相談所を始めたいと思っている方に、良いところもそうでないところも私の経験を踏まえ、率直にお伝えしていきたいと思っています。
結婚相談所を開業するにあたって、資格はいりません。
心理カウンセラーの資格を持った方が開業をしている多いことは事実ですが、その資格を活かして開業しているようですので、結婚相談所を始める為にわざわざ資格を取得する必要はありません。大切なのは会員さんを思う誠実な気持ちです。
個人で相談所を持つには、初めから会社を立ち上げるやり方(合同会社ならひとりでも立ち上げ可。しかし法人税はかかる)なのか、個人事業主(ただし、売り上げが多くなると法人にした方が税率が安くなる場合もある)など、今度自分がどうしていきたいのかを明確にしておかないと、初期費用と時間・手間ばかりかかってしんどくなります。
会社を持つメリットは、HPや名刺に会社名と住所が記載されていると
「そこに行けばアドバイザーさんに会える。担当者がいなくても他のアドバイザーさんに相談できるかも。」と会員さんに信頼性と安心感を与えられることです。
人を雇うことも出来るので急な場合も他の人でカバーしてもらえます。共同で会社を作り結婚相談所を立ち上げている人もいます。
デメリットは立ち上げまでに時間がかかること、初期費用や法人税などある程度まとまったお金が発生し、プラス(儲け)がないと手出し金額が多くマイナスになってしまう事です。
個人事業主のメリットは、すぐにでも始められて初期費用も安く済むことです。
デメリットは収入が多くなり過ぎると税金が高くなる事、個人だと自宅の住所を載せるのに躊躇してしまい所在地が分からないので怪しいと思われて問い合わせが少なかったり、またはアドバイザー自ら「○○市、○○市・・・などどこへでも行きます!」というスタンスになってしまうと「この人はそんなに会員さんいないからどこへでも行ける人なのかな」と信用性に掛けてしまう結果になる場合があるところです。(これについては事務所を借りれば解決できますので詳しくはこの後書きますね。)
会社にしても個人事業主にしても、結婚相談所という所は会員さんに対して担当制なので結局はお互いの相性の問題になります。
こちらのことを相談役として頼ってくれるようになると、会員さんは会社があるとかないとかは全く気にしなくなります。
ですからまずは個人事業主として始めてみて、軌道に乗りそうなら会社を設立する際の下調べをしてみるのが良いかと思います。
結婚相談所を開業する目的を決める
私ごとですが、結婚後は第一子出産前までデパートで働いていました。
就業は夜11時。家に着くころには0時を回っていました。
到底小さい子供を持ちながら仕事は続けられず、辞めざるを得ませんでした。
なんだか空虚感が凄かったです。
「ずっとこの仕事をやってきたのに続けられないなんて一体今まで何をやって来たんだろう。何が残るんだろう・・・」ずっと模索していました。
そして出産後、ベビーマッサージ講師の資格を取ってイベントを行ったり、ママサークルを運営してみたり、調理師免許を活かして趣味で自宅で友達に料理を教えたりしていました。
しかし、ベビーマッサージ以外は料金は全く発生していない状態でした。
ベビーマッサージに関しては協会で料金設定をするよう言われていたので設定していましたが、そもそもお金になることをやろうと思っていなかった・・・と言うより正直、ママになった自分の居場所を探していたのだと思います。
そんな状態を見て主人が一言、「周りにそんなに人がたくさん集まってくれるのに、どうして稼げる事をやらないの?」
その言葉を聞いた私(・・・ポカーン)でした。
お金になることをしようと思ってやっていなかったですし、ただ、誰かの為に動いて社会と繋がっていたかったという気持ちが強かったのかもしれません。
でも次に主人が発した言葉で私の人生は変わります。
「うちの会社の人から、『奥さんその明るさがあれば結婚相談所向いてるんじゃないですか?』って言われたんだけど、どう?やってみたら?」と言われました。
雷がドーーーーンと落ちたような感覚を覚えています。
「私には、これだ!!」
そう思った事を覚えています。
こんな私でも、「子供が欲しいんです」「結婚して明るい家庭を築きたいんです」という若い子たちのチカラになれたらと思ったのです。
ただ、これは相談所を始めて色々な仲人さんを見て思ったことですが、特に特別性格が明るくなくても出来ます!
というのも、色々なアドバイザーの方がいて、その人を頼る会員さんも千差万別。
柔らかい雰囲気で静かに悩みを聞いてくれるアドバイザーを求める会員さんもいれば、辛口でピシッと言ってくれるアドバイザーを求める会員さん、明るいパワーと雰囲気で勇気づけてくれるアドバイザーを求める会員さん。
本当に様々です。
婚活をしたい人は「ここなら良い出会いがありそう」の他に、アドバイザー(自分の悩みをきいてくれる担当者)にも「こんな人にアドバイスを受けてみたい」「この人なら私の話を聞いて受け止めてくれそう」という事を求めて結婚相談所を決めて入会してきます。
その中で会員さんに合わせるのではなく、自分の仕事でのスタイルやスタンスをきちんとぶれずに持っておくことが、この仕事を続けていく上で一番大切なことです。
そして、副業として主婦でもできる時間の範囲内でやりたいのか、周りの協力も得ながらガッツリ稼ぎたいのか、結局はこのどちらかになると思います。
もしまだ手のかかるお子さんをお持ちのママなら今は主婦業・家庭が一番だと思いますので、家族との時間をないがしろにして人のお世話を焼いていたのでは本末転倒になってしまいますから、その辺りは自分の目指す規模を決めて協力者とよく話し合う事が大事だと思います。
開業資金、運営資金は必要?開業前に知っておきたい料金設定
開業資金、運営資金については、加盟している連盟や先輩からまず最初に言われたことは「小さく生んで大きく育てる」という言葉でした。
これは出産に例えられる言葉ですが今はあまり使われなくなりましたよね。
ただ、一個人が何か起業をしようとしたときには例えとしてとても励みになる言葉なるのかもしれません。
『最初は小さくたっていい。少しずつ周知されて、認められて、目指すは大きく!』
起業する際に励ます言葉として今でも使われているのだと思います。
最初からお金をたくさんかけたからといって集客は比例しません。
無理をすると金銭的に続かなくなってやめることになりますから、それではもったいないですよね。
会社を立ち上げれば、定款というものを作成し資本金も必要になります。(私は合同会社で資本金30万円で立ち上げました。そのほか税務署など他に10万円くらい必要だったと思います。)
運営資金に関しては、事務所を借りれば事務所代がかかりますし、もしどこかの連盟に加盟してのシステムを利用していれば月会費がかかります。
でも全国には事務所を利用しないで自宅で開業している方はたくさんいますし、連盟を利用しないで何十人、何百人集めて独自でやってらっしゃる方もたくさんいます。
そしてもし仕事として結婚相談所を運営することになった場合、ネットを介していようかいまいが婚活アドバイザーとして仕事をする上では、月会費(もしくはお見合い決定時など)を会員さんに料金をお支払い頂くことが望ましいです。
特に連盟に加盟した場合は、加盟金と月々のシステム使用料金がかかります。
連盟に加盟する場合
連盟によって加盟金も月会費も本当に様々ですが、使用料金が発生します。
自分一人では数人しか集客が出来なくても、全国に何万人という会員がいるので、ネット上で異性の写真を見て会員自ら直接申し込みができます。
連盟に加盟しないで個人でやる場合
加盟金もシステム料も掛かからないので、月会費はそのまま売り上げとなります。
アドバイザーが直接他の相談所や親戚や友人などに写真を見せてどうかと直談判するやり方です。
ネットを利用していないのでアドバイザーの手間暇は掛かります。
そこで料金設定の話になってきますが、
『自分がどんな人の婚活のお手伝いをしたいか』
これに尽きます。
・子供を産みたいから早く結婚したいという女性をサポートしていくのか。
・男性の出会いを専門にしてサポートをするのか。
・高学歴高収入の方同士の間をサポートしていくのか。
・実際に服装、所作などデートマナーなど何か教えられるスキルを使ってサポートしていくのか。
・顔を合わせての面談は無くすかもしくは少なくしてメールと電話のみでやり取りしたいのか。
・体や心に病を抱える人も含めてお世話をしたいか。
・場所に関しても、アクセスの良い所でやりたいのか、地域密着型なのか。など・・・
例えば20代の女性をサポートしてあげたいと思えば、月会費をあまりに高料金に設定すると入会してきません。
なぜならファッションにもメイクにも敏感で自分にお金が掛かるので高料金が払えません。
しかも若いので出会い系サイトのようなところで異性に出逢える率が高いです。
ただ、とてもシャイで合コンにもなかなかいけないような子は、そういうサイトを利用せずそのまま直で結婚相談所に来る傾向があります。
とても素直で親思いの子が多く、年上の友達やお姉さんとして相談を受けることが得意であればバッチリはまります(私の相談所はこのタイプでした)
もう一つ例えると、男性のサポートに特化した相談所もここ最近とても増えています。
特に一日パソコンと向き合っているお仕事の方や、男性率が高い職場の人は、仕事は出来るけれど出会いが無いという人が本当に多いです。
結婚相談所自体が女性率の方が高い為、独身男性は求められるのできちんと男性のサポートをできるアドバイザーさんはとても貴重な存在になります。
デート慣れしていない人の為にエスコートの仕方や身なりなどを教えることが得意なら、少し料金設定も高めに設定して会員さんは入会してきます。
まとめ
結婚相談所とはいえ、みな同じではありません。
自分の得意とする分野や条件を絞りだして『こういう結婚相談所をやりたい』と自分の気持ちを固めておかないと、結局はゆらゆら動いてさだまりなく、会員さんから不信感と不安持たれて退会されてしまう事になります。
最初はお住いの地域でどんな相談所があるのかを調べてみるのが良いと思います。
その土地の料金相場も分かります。
※もしネットで検索する際、料金設定、カウンセラーさんの顔も出ている方が良いですね。自分が婚活したいと思った時にホームページを見て、料金も分からない顔も分からないところには行きませんよね。信頼関係を築くには顔見せはとても大事になってきます。
ただ、住んでいるところまで知られたくはない方もいますから、その為のレンタル事務所があります。
それについては次回書きますが、自宅をそのまま事務所として使用している相談所さんもたくさんいますので起業の仕方は様々です。